レンタルサーバー別・PHPバージョンの変更手順。エックスサーバー・さくら・ロリポップ・ConoHa WING・お名前.com

この記事を約3分で解説
PHP 8.2のサポート終了(2026年12月31日)や、PHPの重大な脆弱性「PHP2Shell」をきっかけに、「サーバーのPHPを上げてください」と言われた方も多いと思います。
レンタルサーバーなら、PHPのバージョンは管理画面から数クリックで変更できます。ただし、メニューの場所や変更の単位(ドメインごとか、サーバー全体か)、元に戻せるかどうかは、会社によって違います。
この記事では、国内の主なレンタルサーバー5社について、公式マニュアルをもとに変更手順と注意点をまとめます。
この記事は2026年10月29日時点の各社の公式マニュアルをもとに作成しています。画面の表記は変わることがあるため、作業の前に記事末尾の公式マニュアルもあわせてご確認ください。
まず結論:PHPを変更する前後にやること
- 今のPHPのバージョンを確認して、メモしておく(元に戻すときに必要です)
- バックアップを取り、WordPress本体・テーマ・プラグインを最新にする
- サーバーの管理画面でPHPを変更する(この記事の手順)
- サイトの表示・フォーム・管理画面を確認する。問題があれば元のバージョンに戻す
WordPressでのバージョンの確認方法は「PHPの重大な脆弱性「PHP2Shell」とは?」で、移行全体の進め方は「PHP 8.2のサポート終了は2026年12月31日」で詳しく解説しています。
「自分でPHPを変更するのは不安」という方へ
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5社の違いを一覧で比べる
| サーバー会社 | 変更する場所 | 変更の単位 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| エックスサーバー | サーバーパネル →「PHP Ver.切替」 | ドメインごと | 同じ手順で元に戻せる |
| さくらのレンタルサーバ | サーバーコントロールパネル →「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」 | 公式マニュアルに記載なし(解説記事ではサーバー全体と説明) | メールアドレスでログインすると設定が表示されない |
| ロリポップ! | ユーザー専用ページ →「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」 | ドメインごと(全ドメイン一括も可) | 反映まで5〜10分。PHP 7.1より前から上げると戻せない |
| ConoHa WING | コントロールパネル →「WING」→「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」→「PHP設定」 | ドメインごと(初期状態はサーバー共通の設定) | .htaccess に自動で追加される行を消さない |
| お名前.com レンタルサーバー(RSプラン) | コントロールパネル →「高度な設定」→「PHP」→「PHPバージョン」 | プランにより異なる | プランによって画面が違う |
いずれの会社も、バージョン番号を変えなくても、PHP2Shellへの修正は会社側で当てています(詳しくは「PHP 7.4/8.1のまま更新できないサイトはどうする?」の表をご覧ください)。PHPを変更する目的は、脆弱性の応急処置ではなく、サポートが続く新しいバージョンに移ることだと考えてください。
エックスサーバー
変更手順
- サーバーパネルにログインし、「PHP Ver.切替」をクリックする
- 変更したいドメインの右にあるペンのアイコンをクリックする
- 現在のバージョンを確認し、「変更後のバージョン」で新しいバージョンを選ぶ
- 「設定する」をクリックする
古いサーバーパネルでは、ドメインの一覧を経由せず、「PHP Ver.切替」の画面でバージョンを選んで「変更」を押す手順になっています。
ポイント
- ドメインごとに設定します。複数のサイトを運営している場合は、サイトごとに確認・変更してください
- 公式マニュアルでは、PHP 8.5系がWordPressの推奨バージョンとして案内されています。PHP 8.2系以前は旧バージョン扱いです
- 高速化機能「Xアクセラレータ Ver.2」を使っている場合は、一部の
php.iniの設定が無効になります。独自にphp.iniを設定している場合は、マニュアルで確認してください - 元に戻すときは、同じ画面で以前のバージョンを選び直します
さくらのレンタルサーバ
変更手順
- サーバーコントロールパネルにログインする
- 「スクリプト設定」の「言語バージョン設定」をクリックする
- 「PHPのバージョン」で新しいバージョンを選び、「保存する」をクリックする
- 現在のバージョンの表示が、選んだバージョンに変わっていれば完了
ポイント
- ログインは、初期ドメインまたは追加したドメインとパスワードで行います。メールアドレスとパスワードでログインすると、メールの設定しか表示されません
- スタンダード以上のプランでは、PHPを「モジュール」モードで動かすこともできます(ライトプランはCGIのみ)。使う場合は、バージョンを選ぶときに「モジュール」にチェックを入れます
- 公式マニュアルには設定の単位の記載がありませんが、解説記事ではサーバー全体に反映されると説明されています。同じ契約で複数のサイトを動かしている場合は、すべてのサイトの対応状況を確認してから変更してください
- 公式マニュアルでは、ionCube Loaderを使うa-blog cms(Ver. 2.11以下)などは、PHPのバージョンアップで正常に動かなくなることがあると案内されています
- 問題があれば、同じ画面で古いバージョンを選び直して保存すると、元の環境に戻せます
ロリポップ!
変更手順
- ユーザー専用ページにログインする
- 「サーバーの管理・設定」の「PHP設定」をクリックする。ドメインごとに現在のPHPのバージョンが表示されます
- 変更したいドメインを選び、新しいバージョンを選んで「変更」をクリックする(全ドメインにまとめて適用することもできます)
- 反映まで5〜10分ほど待つ
ポイント
- PHP 7.1より前のバージョンから上げると、元のバージョンに戻せません。PHP 5系や7.0を使っている場合は、特にバックアップとテスト環境での確認を念入りに行ってください
- 変更後に「データベース接続確立エラー」が出た場合は、データベースのパスワード形式の変更が必要です。ユーザー専用ページの「データベース」→「操作する」から、パスワードを再設定します。パスワードを変えた場合は、WordPressの
wp-config.phpも書き換える必要があります php.iniの設定を画面から変更できるのはCGI版のみです。モジュール版・LiteSpeed版では変更できません- 公式マニュアルでは、変更前にステージング環境で試すことがすすめられています
ConoHa WING
変更手順
- コントロールパネルにログインし、上のメニューの「WING」をクリックする
- 左のメニューの「サイト管理」→「サイト設定」を開く
- 「応用設定」タブを選び、「PHP設定」を開く
- 「PHPバージョン」の右にある鉛筆のアイコン(編集)をクリックする
- 新しいバージョンを選び、「保存」をクリックする
ポイント
- ドメインごとに設定できます。何も設定していない場合は、サーバー共通の設定が使われます。ドメインごとの設定は、サーバー共通の設定より優先されます
- ドメインごとにバージョンを変更すると、そのサイトの
.htaccessに「AddHandler」から始まる行が自動で追加されます。この行を消すと、設定が正しく動かなくなることがあります。.htaccessを編集するときは注意してください - 元に戻すときは、同じ画面で以前のバージョンを選び直します
お名前.com レンタルサーバー
変更手順(RSプラン)
- コントロールパネルにログインする
- 「高度な設定」→「PHP」→「PHPバージョン」を開く
- 新しいバージョンを選んで保存する
ポイント
- お名前.comのレンタルサーバーはプランによって管理画面が違います。共用サーバーSDプランなどでは、コントロールパネルの「PHPバージョン変更」から、ドメインごとに変更する形です
- 公式のお知らせでは、PHPのバージョンを変えると、それまで使っていたプログラムが動かなくなる可能性があるとして、使っているテーマやプログラムの対応状況を先に確認するよう案内されています
変更したあとに確認すること
PHPを変更したら、すぐに次の点を確認してください。
- トップページと主なページ:表示が崩れていないか、エラーの文字が出ていないか
- お問い合わせフォーム:送信できるか、通知メールが届くか
- 管理画面:ログインできるか、記事の更新や画像のアップロードができるか
- WordPressのサイトヘルス:PHPのバージョンが、変更したものになっているか
画面が真っ白になった、「重大なエラーが発生しました」と表示されたなどの場合は、まず元のバージョンに戻してください。原因の調べ方と直し方は「PHPを上げたらWordPressサイトが壊れたときの対処法」で解説しています。
自分で作業するのが難しい場合
「管理画面のログイン情報が分からない」「制作会社にサーバーを任せている」という場合は、制作会社やサーバー会社に作業を依頼するのが確実です。何をどう頼めばよいか分からない方のために、そのまま使える依頼文を「PHPの対応を制作会社・サーバー会社に依頼するときの文例テンプレート」にまとめています。
C-TechLabにできること
C-TechLabでは、レンタルサーバーで動くWordPressサイトのPHPバージョンアップを代行しています。
- 事前の確認:今のPHPのバージョン、WordPress本体・テーマ・プラグインの対応状況を確認します
- テスト環境での検証:本番サイトを複製したテスト環境で、新しいPHPでの動作を確かめます
- 切り替えと動作確認:アクセスの少ない時間帯に切り替え、フォームや管理画面まで確認します
- 不具合の修正:古いテーマやプラグインでエラーが出た場合は、修正や代わりのプラグインへの置き換えを行います
エックスサーバー、さくら、ロリポップ!、ConoHa WING、お名前.comのほか、ほとんどのレンタルサーバーに対応できます。詳しくはホームページ運用保守・バージョンアップのページもご覧ください。
よくある質問
PHPのバージョンを変更すると、すぐに反映されますか?
多くのレンタルサーバーでは、保存するとすぐ、または数分で反映されます。ロリポップ!では、反映まで5〜10分ほどかかると案内されています。変更したら、WordPressのサイトヘルスなどで、新しいバージョンになっているかを確認してください。
PHPのバージョンを上げたあと、元に戻せますか?
多くの場合、同じ画面で以前のバージョンを選び直せば戻せます。ただし、ロリポップ!ではPHP 7.1より前のバージョンから上げると戻せません。また、サーバー会社が提供を終えた古いバージョンは、一度変更すると選べなくなることがあります。変更前のバージョンは必ずメモしておきましょう。
同じサーバーで複数のサイトを運営しています。全部まとめて変わりますか?
エックスサーバー、ロリポップ!、ConoHa WINGは、ドメインごとにバージョンを設定できます。さくらのレンタルサーバは、サーバー全体に反映されると説明されることが多いため、すべてのサイトの対応状況を確認してから変更してください。
どのバージョンに上げればいいですか?
テーマやプラグインが対応していれば、PHP 8.4以降がおすすめです。PHP 8.3のサポートは2027年12月31日に終わりますが、PHP 8.4は2028年12月31日までサポートされます。詳しくは「PHP 8.2のサポート終了は2026年12月31日」の記事で解説しています。
PHP2Shellの対策として、PHPを変更する必要はありますか?
国内の主なレンタルサーバーは、提供中のPHPに会社側で修正を当てているため、PHP2Shellの対策だけが目的なら、バージョンを変更しなくても対応済みの場合がほとんどです。各社のお知らせで確認してください。ただし、PHP 8.2以前はサポート終了が近い、またはすでに終了しているため、この機会に新しいバージョンへ移ることをおすすめします。
参考情報
- エックスサーバー「PHPのバージョンについて」
- さくらインターネット「PHPのバージョンを変更したい」
- ロリポップ!「PHP設定」
- ConoHa WING「PHPの設定をする」
- お名前.com「レンタルサーバー RSプラン PHPに関するお知らせ」
- PHP公式「Supported Versions」


