飲食店にホームページは必要?Instagram・Googleマップ・グルメサイトだけでいいのかを、お客様の探し方から考える

この記事を約3分で解説
「うちはInstagramとGoogleマップがあるから、ホームページはいらないのでは?」 「食べログに載っているし、わざわざお金をかけて作る必要があるの?」
飲食店のオーナーさんから、よくいただく質問です。たしかに今は、ホームページがなくてもお店の情報を発信する手段がたくさんあります。
結論から言うと、ホームページは「絶対に必要」ではありません。ただ、多くのお店にとっては「あった方が、来てくれるはずだったお客様を逃しにくい」というのが実際のところです。
この記事では、最新の調査をもとに、お客様が飲食店をどう探しているのか、ホームページがないと何が起きるのか、どんなお店ならあった方がいいのかを整理します。
まず結論:ホームページは「最後の確認先」として役に立つ
- お客様は、InstagramやGoogle検索でお店を見つけたあと、別の場所で情報を確かめてから来店することが多い
- その「最後の確認先」として、お店の公式サイトがいちばん多く選ばれているという調査がある
- 一方で、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の整備はホームページより先にやるべき。こちらは無料で始められる
- 予約や団体利用、テイクアウト、観光客の来店が多いお店ほど、ホームページの効果が出やすい
順番に見ていきましょう。
お客様は飲食店をどう探しているのか
入口は「Google検索」と「SNS」
2026年に行われた調査では、飲食店を探すときの情報源として、次のような結果が出ています。
| 情報源(複数回答) | 利用している人の割合 |
|---|---|
| Google検索 | 64.7% |
| 食べログ | 43.7% |
| Googleマップの飲食店情報 | 38.3% |
(イクシアス株式会社「飲食店探しに関する調査」2026年5月、一都三県の21〜59歳3,000名)
同じ調査では、64.3%の人が複数のサイトを見比べてお店を選んでいるという結果も出ています。また、20代ではInstagramでお店を見つける人が多いとされています。
SNSで見つけても、そのまま来店するとは限らない
ここで大事なのが、「見つけた場所」と「来店を決める場所」は違うということです。
SOEL株式会社の調査(2026年9月、20〜59歳の512名)では、SNSや動画でお店を知った人の76%が、そのあとGoogleマップで検索し直していたという結果が出ています。
さらに、同社がInstagramで飲食店の投稿を見ている人(400名)を対象にした別の調査では、来店前に営業時間や場所を確認する「最後の確認先」について、次の結果が出ました。
| 最後の確認先 | 割合 |
|---|---|
| お店の公式サイト | 32% |
| グルメサイト | 28% |
| Googleマップ | 22% |
| お店の公式Instagram | 10% |
(SOEL株式会社「Instagramと飲食店の情報に関する調査2026」2026年9〜10月)
Instagramでお店を知った人でも、最後に確認する場所の8割以上はInstagramの外で、その中でも公式サイトがいちばん多いという結果です。
ホームページがないと何が起きるのか
同じ調査では、情報がInstagramにしかないお店に出会ったことがある人が69%、そのうち84%が来店を見送った経験があると答えています。見送った理由の上位は次のとおりです。
- 値段が分からなかった(27%)
- 営業時間・定休日が確認できなかった(23%)
- 情報が古くて不安だった(19%)
- 場所が分からなかった(17%)
どれも、料理の味やお店の雰囲気とは関係のない理由です。「行きたい」と思ってくれたお客様を、基本情報が見つからないせいで逃していることになります。
InstagramやGoogleマップにも営業時間やメニューは載せられます。ただ、Instagramは投稿が流れていくため、最新の営業時間や価格が見つけにくくなりがちです。Googleマップやグルメサイトは、第三者が情報を編集できたり、表示のされ方をお店側で決められなかったりします。
ホームページは、お店が自分で管理する「正しい情報の置き場所」として役に立ちます。
Googleマップ・グルメサイト・SNS・ホームページの役割の違い
それぞれに得意なことが違うため、どれか1つではなく、役割分担で考えるのがおすすめです。
| 手段 | 得意なこと | 弱いところ |
|---|---|---|
| Googleマップ(Googleビジネスプロフィール) | 近くでお店を探している人に見つけてもらう。地図・経路・口コミ | 載せられる情報の形が決まっている。口コミはお店側で選べない |
| グルメサイト | お店を探している人に見つけてもらう。ネット予約 | 有料プランは月額費用がかかる。掲載をやめると情報が残らない |
| 写真で雰囲気や料理の魅力を伝える。新しいお客様に知ってもらう | 投稿が流れ、営業時間や価格などの基本情報が埋もれやすい | |
| ホームページ | 正しい基本情報、こだわり、コース・宴会・貸切などの詳しい案内をまとめる | 作る手間や費用がかかる。更新しないと情報が古くなる |
理想は、InstagramやGoogleマップで「知ってもらい」、ホームページで「安心して来店を決めてもらう」流れを作ることです。InstagramのプロフィールやGoogleビジネスプロフィールに、ホームページのURLを載せておきましょう。
ホームページがあった方がいいお店
次のようなお店は、ホームページを作る効果が出やすいです。
- 予約が中心のお店(コース料理、記念日利用、カウンターのみの小さなお店など):コース内容や料金、キャンセル規定をしっかり伝えたい
- 宴会・貸切・団体利用を受けているお店:幹事さんは、人数や予算、プラン、席の配置を比較して決めます
- テイクアウト・お弁当・ケータリングをしているお店:注文方法や受け取り時間、法人向けの案内をまとめられます
- 観光地や駅前のお店:初めて来るお客様や、海外からのお客様は、行く前に情報をしっかり調べます
- こだわりを伝えたいお店:食材の産地や生産者、店主の想いなど、SNSの投稿では伝えきれない内容があるお店
- 求人をしているお店:応募を考えている人がお店のことを調べたときに、仕事内容や雰囲気を伝える受け皿になります
ホームページがなくても、まず困らないお店
一方で、次のようなお店は、ホームページを後回しにしても大きな問題はないことが多いです。
- 常連さんが中心で、新しいお客様を増やす予定がない
- 予約を受けておらず、ふらっと入れることが強み
- 開店したばかりで、まずはGoogleマップとInstagramを整える段階
ただし、その場合もGoogleビジネスプロフィールの営業時間・定休日・メニュー・価格は、必ず正しく保っておきましょう。臨時休業や営業時間の変更があったときに更新を忘れると、「行ったのに閉まっていた」という悪い口コミにつながります。
飲食店のホームページに載せるべきこと
ホームページを作るなら、凝ったデザインよりも、お客様が来店前に知りたい情報が、スマホですぐ見つかることが大切です。最低限、次の内容を載せましょう。
- 営業時間・定休日(ラストオーダーの時間、臨時休業のお知らせも)
- メニューと価格(すべてでなくても、代表的なメニューと価格帯)
- 場所・アクセス(地図、最寄り駅からの道順、駐車場の有無)
- 予約方法(電話番号、予約サイトへのリンク、予約が必要かどうか)
- 料理と店内の写真(席の雰囲気、個室やカウンターの有無が分かるもの)
- 支払い方法(現金のみ、カード、電子マネー、QRコード決済など)
- コース・宴会・貸切の案内(受けている場合)
- アレルギーやお子さま連れへの対応(対応できる範囲)
- InstagramやGoogleマップへのリンク
前述の調査で、来店を見送った理由の3位は「情報が古くて不安だった」でした。作ったあとも、営業時間やメニュー、価格の変更をすぐ反映できる仕組みにしておくことが重要です。
「自分のお店の情報」を持っておく意味
ホームページには、もう1つ大切な役割があります。それは、お店の情報を「自分のもの」として持っておけることです。
グルメサイトやSNSは便利ですが、料金や仕組み、表示のされ方は運営会社の都合で変わります。グルメサイトの掲載をやめたり、SNSのアカウントにトラブルがあったりすると、それまで積み上げた情報を失うこともあります。
また最近は、GoogleのAIによる検索結果(AIによる概要)など、AIがお店の情報をまとめてお客様に答える場面も増えています。AIが参考にする情報として、お店自身が発信している正確な情報があることは、これからますます大切になります。詳しくは「AI検索の時代に、小さな会社のホームページがやるべきこと」もご覧ください。
まずやること:優先順位
「全部やるのは大変」という場合は、次の順番で進めるのがおすすめです。
- Googleビジネスプロフィールを整える(無料):営業時間、定休日、メニュー、写真、予約方法を正しく登録する
- Instagramのプロフィールを整える:営業時間や場所、予約方法をプロフィール欄にまとめ、ホームページや予約先へのリンクを載せる
- ホームページを作る:上のチェックリストの内容を、スマホで見やすくまとめる
- すべての情報をそろえる:営業時間やメニューを変えたときは、Googleマップ・Instagram・ホームページを同時に更新する
ホームページは、最初から何ページも作る必要はありません。基本情報がそろった1ページのサイトから始めて、宴会プランや求人など、必要に応じて増やしていけば十分です。
C-TechLabにできること
C-TechLabでは、飲食店をはじめとするお店のホームページ制作を、月額9,800円(税込10,780円)のプランでお引き受けしています。
- スマホで見やすいホームページ:営業時間、メニュー、アクセス、予約方法など、お客様が来店前に知りたい情報を見つけやすくまとめます
- 更新しやすい仕組み:営業時間やメニューの変更を、お店側でも簡単に更新できる構成にします
- Googleマップ・Instagramとの連携:Googleビジネスプロフィールやインスタとのつなぎ方もご相談に乗ります
- 公開後の保守:セキュリティ対策や更新作業を続けて行うので、作ったあとも安心です
「何を載せればいいか分からない」「写真がそろっていない」という段階でも大丈夫です。代表エンジニアが直接、お店の状況を伺います。詳しくはホームページ制作のページもご覧ください。
よくある質問
飲食店にホームページは必要ですか?
絶対に必要というわけではありませんが、多くのお店にとってはあった方が来店につながりやすくなります。調査では、Instagramでお店を知った人の8割以上がInstagram以外の場所で最後の確認をしており、その確認先として最も多かったのがお店の公式サイト(32%)でした。特に予約中心のお店、宴会・貸切を受けているお店、観光地のお店などは効果が出やすいです。
InstagramとGoogleマップがあれば、ホームページはいりませんか?
常連さんが中心のお店や、開店したばかりのお店であれば、まずはInstagramとGoogleマップを整えるだけでも大きな問題はありません。ただし、情報がInstagramにしかないお店に出会った人の84%が来店を見送った経験があるという調査もあります。値段や営業時間などの基本情報をまとめて確認できる場所として、ホームページがあると来店を逃しにくくなります。
ホームページとGoogleビジネスプロフィールは、どちらを先にやるべきですか?
Googleビジネスプロフィールを先に整えるのがおすすめです。無料で始められ、近くでお店を探している人に見つけてもらいやすくなります。そのうえで、ホームページを作り、GoogleビジネスプロフィールやInstagramからリンクすると、見つけてもらうところから来店を決めてもらうところまでの流れができます。
飲食店のホームページには何を載せればいいですか?
営業時間・定休日、メニューと価格、場所・アクセス、予約方法、料理と店内の写真、支払い方法は最低限載せましょう。宴会や貸切、テイクアウトを受けている場合はその案内も載せます。見た目の凝ったデザインよりも、スマホで必要な情報がすぐ見つかることと、情報が常に最新であることが大切です。
小さなお店でも、ホームページを作る意味はありますか?
あります。小さなお店ほど、お店のこだわりや雰囲気、予約の方法などを正しく伝えることが来店につながります。最初から何ページも作る必要はなく、基本情報がそろった1ページのサイトから始めて、必要に応じて増やしていけば十分です。
参考情報
- SOEL株式会社「【飲食店×Instagram調査】Instagramで見つけた店、来店前の「最後の確認先」は8割超が”Instagramの外”」(2026年10月13日、PR TIMES)
- SOEL株式会社「【飲食店の探し方調査】SNSで見つけたお店の76%は、そのあとGoogleマップで検索し直されていた」(2026年9月25日、PR TIMES)
- 飲食店リサーチ(テンポスホールディングス)「2026年最新調査:飲食店探しは「Google検索」が64.7%で主流に」(イクシアス株式会社の調査、2026年7月20日)
- 食べログ「店舗会員登録のご案内」


